注射用AASの滅菌方法

滅菌の必要性

アンダーグラウンド製品や偽造品は無菌製造されていないことが多く、細菌汚染や注射部位の合併症のリスクがある。品質不明な製品に対するハームリダクション戦略として、滅菌手順が重要である。

加熱滅菌法

手順

  1. バイアルを120°C / 250°Fのオーブンで30分間加熱する
  2. ゴム栓に針を刺して圧力逃し弁として機能させる(バイアルの破裂防止)

注意点

  • コンロでの煮沸 — 温度管理が難しく効率が悪いため推奨されない
  • トレンボロンの例外 — トレンボロンは低温で分解するため、80°C / 175°Fで2時間加熱する

シリンジフィルトレーション

手順

  1. 0.22ミクロンメンブレンのシリンジフィルターを使用する
    • 0.45ミクロンよりも0.22ミクロンが推奨される(ほぼ全ての細菌を捕捉)
  2. 溶液をシリンジに吸引する
  3. フィルターを装着し、新しい無菌バイアルに押し出す
  4. 新しい針を使用する

ベストプラクティス

  • 1回の操作で全量を移動させる(空気への暴露を最小限に)
  • 大きなシリンジを使用する

重要な限界

適用範囲

これらの方法は油性ステロイドにのみ適用される:

タイプ滅菌の可否
油性注射剤加熱・フィルトレーション可能
水性注射剤加熱で溶媒蒸発のリスク
懸濁液フィルターが目詰まりする

環境によるリスク

非実験室環境でのフィルトレーションと加熱は、ユーザー自身による汚染のリスクがある。以下の対策が必要:

  • 滅菌手袋の使用
  • マスクの着用
  • 消毒済みの作業面

除去できないリスク

  • 重金属や有害化学物質は除去できない
  • エンドトキシン(発熱物質) — 細菌が産生した毒素は滅菌後も残存し、発熱などの副作用を引き起こす可能性がある
  • 一部の耐性微生物は生存する可能性がある

関連ページ

作成: