アロマターゼ阻害剤(AI)は、アロマターゼ酵素を阻害してテストステロンからエストロゲンへの変換を抑制する薬剤である。AASサイクル中にエストロゲン関連の副作用(女性化乳房、水分貯留など)を予防するために使用される。
代表的なAI
| 薬剤 | 種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| アナストロゾール(Arimidex) | 非ステロイド系 | 第3世代AI。0.5mg〜1mg/日または隔日 |
| エキセメスタン(Aromasin) | ステロイド系 | 不可逆的阻害。12.5mg〜25mg/日 |
| レトロゾール(Femara) | 非ステロイド系 | 最も強力。2.5mg/日 |
使用上の注意点
AIの過度な使用はエストロゲンを完全に抑制し、以下の問題を引き起こす可能性がある:
- 骨密度の低下
- リビドーの低下
- 関節痛
- 脂質プロファイルの悪化(HDL低下)
エストロゲンは骨密度、脂質代謝、認知機能などに重要な役割を果たしているため、完全に抑制すべきではない。血液検査でエストロゲンレベルをモニタリングしながら、必要最小限の用量を使用することが推奨される。
AASとの関係
テストステロンやナンドロロンなど、アロマターゼ変換を受けるAASと併用される。トレンボロンやオキサンドロロンなど、アロマターゼ変換を受けないAASではAIは不要である。ただし、テストステロンと併用する場合はAIが必要になることがある。
SERMとの使い分けについては 抗エストロゲン剤総論 を参照。
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