OCT(オフサイクルセラピー)
オフサイクルセラピー(Off-Cycle Therapy, OCT)は、ポストサイクルセラピー(PCT)の終了後に開始するプログラムです。
PCTが医薬品を使ってホルモンバランスを回復させるのに対し、OCTは天然のサプリメントを用いて筋肉量を維持しながら、生理機能とホルモンバランスが正常に戻るのをサポートします。
適切に計画されたOCTは、AASサイクルで得た成果を最大化し、次のサイクルまでに身体を最適な状態に整える役割を果たします。
OCTの目的
OCTの主な目的は以下の3つです:
- テストステロン産生の自然なサポート:PCT後のテストステロン産生を天然成分でサポートする
- 筋細胞の再感作:高強度トレーニングで乱れた筋細胞膜を修復し、次のトレーニングに向けて筋肉を準備する
- 同化作用の補完:天然の筋肉増強・抗カタボリック成分を使って筋肉量を維持する
OCTの期間
OCTは最低でも6〜8週間実施します。
この期間中、AASを使用しない状態でトレーニングの効果を最大化し、身体を次のサイクルに備えさせます。
OCTの3つの構成要素
OCTは以下の3つの要素を同時に実施します。
1. テストステロンサポート
PCTが終了した後も、テストステロン産生が完全に回復しているとは限りません。
OCTでは、天然成分を使ってテストステロン合成をサポートします。
| 成分 | 推奨用量 | 役割 |
|---|---|---|
| ビタミンD | 1,000〜2,000 IU/日 | テストステロン生合成に不可欠 |
| 亜鉛(Zinc) | 15〜30mg/日 | テストステロン産生をサポート |
| カルシウム | 適量 | 生体利用可能なテストステロンの維持 |
| D-アスパラギン酸(DAA) | 3.2g/日 | 血清テストステロンを増加させる可能性 |
2. 筋細胞の再感作
高強度のトレーニングは筋細胞膜にダメージを与え、特にアラキドン酸(ARA)濃度を低下させます。
これにより、トレーニング効果が停滞する原因となります。
| 成分 | 推奨用量 | 役割 |
|---|---|---|
| アラキドン酸(ARA) | 250mg/日(維持量) | 筋細胞膜のリン脂質を補充 |
| アラキドン酸(高用量) | 500〜1,000mg/日(6〜7週間限定) | 同化効果を狙う場合 |
| フィッシュオイル | 2g/日 | DHA・EPAで細胞膜の健康をサポート |
3. 同化作用の補完
天然成分で同化作用や抗カタボリック効果を得て、筋肉量を維持します。
| 成分 | 推奨用量 | 役割 |
|---|---|---|
| クレアチンモノハイドレート | 5g/日 | 細胞ボリューム化、ATP再合成の促進 |
| ベータアラニン | 3〜6g/日 | 筋内pH緩衝、疲労遅延 |
| BCAA(分岐鎖アミノ酸) | 10g/日(トレーニング後) | 筋タンパク質合成の促進 |
OCTのサンプルプロトコル
以下は標準的な8週間のOCTプロトコル例です。
毎日摂取するもの
- D-アスパラギン酸:3.2g
- クレアチンモノハイドレート:5g
- フィッシュオイル:2g
- ビタミンD:1,000〜2,000 IU
- 亜鉛:15〜30mg
- ベータアラニン:3〜6g
トレーニング日のみ
- BCAA:10g(トレーニング後)
週に1回
- アラキドン酸:250mg〜1,000mg(目的に応じて)
参考文献
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