ペプチドは、アミノ酸がペプチド結合でつながった化合物である。タンパク質より分子量が小さく、体内でホルモンやシグナル伝達物質として機能するものが多い。PEDの文脈では、成長ホルモンの分泌を促進するもの、回復を促進するもの、体組成に作用するものなどが使用される。
成長ホルモン放出ペプチド(GHRP)
下垂体に直接作用して成長ホルモンの分泌を促進するペプチドである。
- GHRP-6:強力なGH分泌促進作用。食欲増進効果もある
- GHRP-2(Pralmorelin):GHRP-6より強力で、より特異的にGH分泌を促進
- イパモレリン(Ipamorelin):選択性が高く、コルチゾールやプロラクチンへの影響が少ない
成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)類似体
GHRHの合成類似体で、下垂体のGHRH受容体に作用する。
- セルモレリン(Sermorelin):29アミノ酸からなる合成GHRH類似体。天然のフィードバック機構を維持
- CJC-1295:長時間作用型。半減期が延長されており、週に2〜3回の投与で効果
IGF-1関連ペプチド
- IGF-1 LR3:長時間作用型のIGF-1。筋肉細胞へのアミノ酸取り込みを促進
- DES(1-3)IGF-1:IGF-1の短縮型。より強力な効果を持つとされる
回復促進ペプチド
- BPC-157:組織修復と治癒促進を目的として使用される
- TB-500:チモシンβ4の類似体。血管新生と組織修復に関与
その他のペプチド
- メラノタンII:メラニン生成を促進。日焼け効果目的
- フラグメントHGH 176-191:成長ホルモンのフラグメント。脂肪分解を目的として使用
使用上の注意点
ペプチドの多くは研究段階の化合物であり、長期安全性が十分に確立していない。投与は皮下注射が一般的で、経口摂取では消化管で分解されるため効果がない場合が多い。競技スポーツでは禁止物質として扱われる。
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