エクイポイズ(ボルデノン)
エクイポイズ(Equipoise)は、ボルデノンウンデシレン酸エステル(Boldenone Undecylenate)のブランド名で、元々は獣医用として開発された注射用アナボリックステロイドです。強い同化作用と中程度のアンドロゲン作用のバランスが特徴で、ウマ用の筋肉増強剤として広く使用されてきました。
概要と歴史
- 開発元:Ciba社
- 特許取得:1949年
- 構造的特徴:テストステロンの1位と2位に二重結合を持つことで、エストロゲン性とアンドロゲン性が低減
- エステル:ウンデシレン酸エステル(長鎖による持続放出型)
- 医療用途:一時期「Parenabol」としてヒト用にも販売されたが、現在は主に獣医用
薬理学的特性
- 投与方法:筋肉内注射
- 半減期:約14日
- 投与頻度:週1〜2回(臨床では3〜4週間ごと)
- エストロゲン性:低い(テストステロンの約半分のアロマターゼ率)
- 肝毒性:なし(C-17αアルキル化されていない)
効果
エクイポイズは、以下の効果が期待できます:
- 除脂肪筋肉の増加:緩やかで持続的な筋肉増加
- 食欲の増進:多くのユーザーが報告する副作用としても知られる
- 持久力の向上:赤血球産生の促進による
- 回復力の向上:トレーニングからの回復を促進
- 質の高い筋肉:水分貯留が少なく、硬い筋肉を作る
副作用と対策
| 副作用 | リスク | 対策 |
|---|---|---|
| エストロゲン性 | 低い(200〜400mg/週まで) | 高用量では水分貯留や女性化乳房のリスク。AIの併用を検討 |
| アンドロゲン性 | 中程度 | 油性肌、ニキビ、体毛の増加 |
| 肝毒性 | なし | 経口ステロイドと比較して安全 |
| 心血管系 | HDL低下 | 経口剤よりは影響が少ないが、注意が必要 |
| テストステロン抑制 | 中程度 | PCTが必要 |
| 食欲増進 | 副作用としても作用としても | 増量期には有益だが、カット中は注意 |
投与量
男性
| 目的 | 用量 | サイクル期間 |
|---|---|---|
| 初心者 | 200〜300mg/週 | 8〜12週間 |
| 中級者 | 300〜400mg/週 | 10〜14週間 |
| 上級者 | 400〜600mg/週 | 12〜16週間 |
女性
- 推奨用量:50〜75mg/週
- 注意:長時間作用型のため、男性化症状が発生した場合でもすぐに中止できないリスクがある
スタック例
増量スタック
- テストステロンエナント酸:500mg/週
- エクイポイズ:400mg/週
- ダイアナボル:30mg/日(最初の4週間)
カットスタック
- エクイポイズ:300mg/週
- トレンボロンアセテート:50mg/日
- テストステロンプロピオン酸:100mg/隔日
PCT
標準的なPCTプロトコル:
- 最終注射から3週間後にPCT開始(半減期が長いため)
- クロミッド:100mg/日(2週間)→ 50mg/日(2週間)
- ノルバデックス:40mg/日(2週間)→ 20mg/日(2週間)
入手と偽造品
エクイポイズは主に獣医用製品として25mg/mLまたは50mg/mLの濃度で入手可能です。人気ブランド(Equipoise、Ganabolなど)は偽造品が多く出回っています。
まとめ
エクイポイズは、緩やかで持続的な筋肉増加を求めるユーザーに適したステロイドです。エストロゲン性が低く、比較的副作用が少ないため、長期サイクルにも適しています。食欲増進効果は増量期には有利ですが、カット中は注意が必要です。
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