オーラルトゥリナボル(クロロデヒドロメチルテストステロン)
オーラルトゥリナボル(Oral Turinabol)は、クロロデヒドロメチルテストステロン(Chlorodehydromethyltestosterone)のブランド名で、ダイアナボル(メタンジエノン)をベースに開発された経口アナボリックステロイドです。エストロゲン性がなく、アンドロゲン作用も低減されているため、ダイアナボルの「マイルド版」とも言える存在です。
概要と歴史
- 開発元:Jenapharm社(東ドイツ)
- 開発年:1962年
- 構造的特徴:ダイアナボルに4-クロロ基を追加し、アロマターゼ(エストロゲン変換)を阻害するとともにアンドロゲン性を低減
- 悪名高い歴史:東ドイツの国営ドーピング計画「State Plan Research Theme 14.25」(1974〜1989年)で主要な「青いビタミン」として使用された
- 販売終了:1994年にJenapharm社が製造中止
薬理学的特性
- 投与方法:経口(錠剤)
- C-17αアルキル化:あり(経口摂取を可能にするため)
- エストロゲン性:なし(アロマターゼ阻害)
- アンドロゲン性:低い
- 吸収:空腹時の摂取で最大吸収
効果
オーラルトゥリナボルは、以下の効果が期待できます:
- 除脂肪筋肉の増加:水分貯留がない質の高い筋肉増加
- 筋力の向上:緩やかだが着実な筋力向上
- 回復力の向上:トレーニングからの回復を促進
- 副作用の少なさ:エストロゲン性とアンドロゲン性が低い
副作用と対策
| 副作用 | リスク | 対策 |
|---|---|---|
| エストロゲン性 | なし | アロマターゼ阻害により女性化乳房のリスクなし |
| アンドロゲン性 | 低い | ダイアナボルよりマイルド。油性肌、ニキビは起こり得る |
| 肝毒性 | あり(C-17αアルキル化) | サイクルは6〜8週間以内。肝臓サプリ(シリマリン、TUDCA)の併用推奨 |
| 心血管系 | HDL低下 | オメガ3脂肪酸、定期的な血液検査 |
| テストステロン抑制 | 中程度 | PCTが必要 |
投与量
男性
| 目的 | 用量 | サイクル期間 |
|---|---|---|
| 初心者 | 15〜20mg/日 | 6〜8週間 |
| 中級者 | 20〜30mg/日 | 6〜8週間 |
| 上級者 | 30〜40mg/日 | 6〜8週間 |
女性
- 推奨用量:5mg/日
- 最大期間:4〜6週間
ダイアナボルとの比較
| 項目 | オーラルトゥリナボル | ダイアナボル |
|---|---|---|
| エストロゲン性 | なし | あり(アロマターゼ活性) |
| アンドロゲン性 | 低い | 中程度 |
| 水分貯留 | なし | あり |
| 筋肥大効果 | 緩やか | 強力で即効性 |
| 肝毒性 | あり | あり |
| 使用方法 | カット、リーンバルク | バルクアップ |
スタック例
カットスタック
- テストステロンプロピオン酸:100mg/隔日
- トレンボロンアセテート:50mg/日
- オーラルトゥリナボル:30mg/日(最初の6週間)
リーンバルクスタック
- テストステロンエナント酸:400mg/週
- オーラルトゥリナボル:30mg/日(最初の6週間)
- プロビロン:50mg/日
PCT
標準的なPCTプロトコル:
- 最終投与から1日後にPCT開始
- クロミッド:100mg/日(2週間)→ 50mg/日(2週間)
- ノルバデックス:40mg/日(2週間)→ 20mg/日(2週間)
入手
現在は正規の医薬品としては販売されておらず、UGL(アンダーグラウンドラボ)や規制の緩い市場でのみ入手可能です。
まとめ
オーラルトゥリナボルは、エストロゲン性とアンドロゲン性が低く、副作用の少ない経口ステロイドを求めるユーザーに適しています。ダイアナボルのような爆発的なパワーはありませんが、クリーンな筋肉増加と筋力向上を実現します。肝毒性があるためサイクル期間は6〜8週間に制限し、肝臓サプリメントを併用することが推奨されます。
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