肝臓解毒(肝保護)
C17α-アルキル化経口ステロイドは、肝臓での代謝を防ぐために化学修飾が施されているため、肝毒性を持ちます。このセクションでは、AAS使用中および使用後の肝機能保護について解説します。
肝毒性のメカニズム
C17α-アルキル化化合物(メチルテストステロン、オキシメトロン、メタンジエノン、スタノゾロールなど)は、肝臓での初回通過代謝に耐性を持つように設計されています。この構造的改変により、肝臓で分解されにくくなり、その結果、肝酵素(AST、ALT)の上昇を引き起こします。
推奨される肝臓保護サプリメント
AASサイクル中は、肝毒性のあるステロイドを使用する際に、肝臓解毒サプリメントの併用が推奨されます。
リバー・スタビル(Liver Stabil)
肝機能をサポートする複合サプリメント。シリマリン(マリアアザミエキス)を主成分とし、肝細胞の保護と再生を促進します。
Liv-52
伝統的なハーブ製剤で、肝機能の正常化をサポートします。カペリス、チコリ、マンドゥールパルピなどの植物エキスを含む複合処方です。
エッセンシャル・フォルテ(Essentiale Forte)
必須リン脂質を主成分とする肝保護剤。肝細胞膜の修復と機能改善を促進します。
シリマリン(マリアアザミ / ミルクシスル)
最も広く使用されている肝保護サプリメント。抗酸化作用により肝細胞を保護し、肝酵素の上昇を抑制します。
- 推奨用量:200〜400mg/日(シリマリンとして)
- タイミング:食前に分割摂取
TUDCA(タウロウルソデオキシコール酸)
胆汁酸の一種で、肝保護作用が非常に強いとされるサプリメント。特に経口ステロイド使用時の肝機能保護に効果的です。
- 推奨用量:250〜500mg/日
- 特徴:シリマリンよりも強力な肝保護効果が報告されている
NAC(N-アセチルシステイン)
グルタチオンの前駆体として、強力な抗酸化作用を発揮。肝臓の解毒プロセスをサポートします。
モニタリングの重要性
定期的な血液検査で肝機能を監視することが強く推奨されます:
- AST(GOT):基準値上限を超えないようにする
- ALT(GPT):肝細胞障害の重要なマーカー
- γ-GTP:胆管系の指標
肝毒性リスクの化合物別比較
| 化合物 | 肝毒性 | 備考 |
|---|---|---|
| メタンジエノン(ダイアナボル) | 高い | 人気のある経口ステロイド |
| オキシメトロン(アナポロン) | 非常に高い | 最も肝毒性が強い経口剤の一つ |
| スタノゾロール(ウィンストロール) | 中程度 | 経口と注射の両方あり |
| オキサンドロロン(アナドリン) | 低い | 経口剤では最も肝毒性が低い |
| フルオキシメステロン(ハロテストン) | 非常に高い | 高用量でリスク増大 |
サイクル中の注意点
既存のステロイド個別ページでも、各化合物の肝毒性について解説しています:
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アナポロン(オキシメトロン) — 肝毒性が最も強い経口剤
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メダナボル(メタンジエノン) — 人気のある経口ステロイド
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アナドリン(オキサンドロロン) — 肝毒性が最も低い経口剤
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C17α-アルキル化経口ステロイドの使用は6〜8週間に制限する
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アルコール摂取は避ける(肝臓への負担を増大)
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肝保護サプリメントはサイクル開始時から併用する
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サイクル中は定期的に肝機能検査を受ける