ポストサイクルセラピー(Post Cycle Therapy, PCT)は、AASやその他のPEDの使用後に行われる治療プロセスである。PCTの主な目的は、薬物の使用によって抑制された体内の自然なホルモン生成を回復させること、副作用を軽減すること、サイクル中に得られた筋肉量を維持することである。
PCTの目的
- 自然なテストステロン生成の回復
- 副作用の軽減
- 筋肉量の維持
PEDの使用は体内のホルモンバランスを大きく変化させる。特にAASの使用後は、視床下部-下垂体-精巣軸(HPTA)のフィードバック抑制により、自然なテストステロン生成が抑制される。PCTを適切に実施しない場合、テストステロンの低下に伴う身体的・精神的な問題が発生するリスクが高まる。
PCTに使用される薬物
PCTで使用される主な薬物は以下のカテゴリに分類される。
- SERM(選択的エストロゲン受容体調節薬): クロミフェン、タモキシフェン — PCTの主力薬
- hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン): LH様作用で精巣のテストステロン産生を刺激
- アロマターゼ阻害薬(AI): エストロゲン産生を抑制、補助的に使用
各薬物の詳細な作用機序や使い分けについては、抗エストロゲン剤総論を参照。
PCTの計画と実施
開始タイミング
PCTの開始時期は、使用されたPEDの特性によって異なる。
- 短期間作用型AAS: サイクル終了後数日以内に開始
- 長期間作用型AAS: サイクル終了後2〜3週間後に開始(長鎖エステルの残留を考慮)
期間
PCTは通常4〜6週間実施する。この期間中、ホルモンレベルの回復と副作用の管理を目的とする。進行状況は血液検査や体調の変化を監視しながら調整する。
薬剤別・ステロイド別PCT
ステロイドの種類や半減期に応じた具体的なPCTプロトコルは以下を参照。
関連ページ
- PCTの入口 — 各薬剤・ステロイド別へのリンク集
- OCT(オフサイクルセラピー) — PCT終了後のケア
- 抗エストロゲン剤総論 — SERMとAIの使い分け
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