クロミフェン(Clomiphene、商品名Clomid)は、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)の一種である。PCT(ポストサイクルセラピー)の主力薬として、内因性テストステロン分泌の回復を促進するために使用される。
作用機序
視床下部のエストロゲン受容体に結合してエストロゲンの効果をブロックする。これにより、視床下部はエストロゲンレベルが低いと認識し、GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)の分泌を増加させる。GnRHは下垂体に作用してLH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌を促進し、精巣でのテストステロン産生を回復させる。
PCTでの使用
クロミフェンはPCTの主力薬として広く使用される。タモキシフェンと比較して、LH分泌をより強く刺激する傾向がある。
標準的なPCTプロトコル
| 期間 | 用量 |
|---|---|
| 第1〜2週 | 50mg/日 |
| 第3〜4週 | 25mg/日 |
PCTの開始時期は、使用したAASのエステルの半減期によって異なる。短エステル(プロピオン酸エステル等)の場合はサイクル終了後2〜3日、長エステル(エナント酸エステル等)の場合は2〜3週間後に開始する。
副作用
- 視覚障害(高用量で)
- 気分の変動
- 頭痛
- 吐き気
- アロマターゼ活性の上昇(エストロゲンリバウンドのリスク)
クロミフェンはエストロゲン受容体をブロックするが、エストロゲンレベル自体は上昇する可能性がある。高用量では視覚障害のリスクがあるため、用量には注意が必要である。
タモキシフェンとの違い
クロミフェンはLH分泌をより強く刺激するが、エストロゲンリバウンドのリスクが高い。タモキシフェンは女性化乳房の予防に優れ、脂質プロファイルへの影響が良好である。詳細は ノルバデックス(タモキシフェン) を参照。
ケア剤は必ず確認しよう
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