アンドロゲン・アナボリック比は、AASを「男性化作用」と「筋合成作用」に分けて読むための目安です。
ただし、この比率は実験条件に依存するため、実際の体感や副作用をそのまま予測する数字ではありません。
アンドロゲン性
アンドロゲン性は、男性化作用に関わる側面です。
声の低音化、体毛、皮脂、性機能、前立腺、脱毛などの文脈で問題になります。
アンドロゲン性が高いAASは、筋力や神経系への影響が強く見られる場合がありますが、同時に男性化系の副作用も問題になりやすくなります。
アナボリック性
アナボリック性は、筋タンパク質合成、窒素保持、回復、除脂肪体重の増加などに関わる側面です。
AASはこの作用を目的に語られることが多いものの、アナボリック性だけを切り出して副作用を消すことはできません。
比率の見方
アンドロゲン・アナボリック比は、主に動物実験で以下のような組織反応を比較して推定されます。
- アンドロゲン性: 前立腺や精嚢などの反応
- アナボリック性: 筋肉組織の反応
比率が高いから「安全」、低いから「危険」という単純な読み方はできません。
薬剤ごとの代謝、エストロゲン変換、DHT系かどうか、肝毒性、投与経路なども合わせて見る必要があります。
代表的な読み方
- テストステロン系は基準点として扱いやすい
- DHT系はエストロゲンへ変換されないが、DHT系の副作用文脈が強くなる
- ナンドロロン系はDHTではなくDHNとの関係で読む必要がある
- 17αアルキル化経口剤は比率とは別に肝負荷を見る必要がある
ナンドロロン系の代謝は ナンドロロンとDHNの代謝 に分けています。
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