プロホルモン

プロホルモン(Prohormones)は、体内で代謝を受けることで活性型のアナボリックステロイドやアンドロゲンに変換される前駆体化合物である。活性型そのものを摂取するのではなく、体内の酵素系を利用して目的の化合物に変換させる点が特徴。

定義とメカニズム

プロホルモンはそれ自体ではアンドロゲン受容体への結合能が低いか、まったく持たない。摂取後、肝臓や標的組織での酵素反応(主に水酸化や脱水素)を経て活性型ホルモンに変換される。

このプロセスにより、理論上は肝臓への初回通過代謝を回避しながら経口投与が可能となる。

主な種類

1-DHEA(1-アンドロステンジオール)

変換後:1-テストステロン(強いアナボリック作用を持つ)。
テストステロンよりもアナボリック/アンドロゲン比が高いとされる。

4-DHEA(4-アンドロステンジオール)

変換後:テストステロン。
生体内でテストステロンに直接変換されるため、効果の予測が比較的容易。

19-NorDHEA(19-ノルアンドロステンジオール)

変換後:ナンドロロン。
ナンドロロンと同様の作用パターンを示す。

規制の変遷

2004年の米国アナボリックステロイドコントロール法の改正により、多くのプロホルモンが規制対象となった。これにより、それまでサプリメントとして販売されていた製品の多くが違法化された。

リスク

プロホルモンは活性型AASと同様の副作用リスク(肝毒性、脂質異常、ホルモン抑制など)を持つ。また、実際の変換効率には個人差が大きく、効果の予測が難しいという特徴がある。

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