AnavarをTestosterone/Masteronのリコンプ型に足す場合のサイクル例。
ここではTestosterone E/C 350mg/週とMasteron 200mg/週を12週、Anavar 25-50mg/dayを最後の4週だけ入れるケースについて解説する。
サイクル概要
Testosterone E/C 350mg/週とMasteron E 200mg/週を12週入れ、Anavar 25-50mg/dayを9-12週に重ねるサイクル。注射薬はE3.5Dで週2回、Anavarは1日1-2回に分けて服用する。
使用するAAS等
Anavarは17αアルキル化されたDHT系経口AASで、エストロゲンへ変換されない。半減期は約9.4-10.4時間なので、25mg/dayでは1回、50mg/dayでは2回に分けると組みやすい。軽い経口剤として語られやすいが、脂質と肝機能への負担は分けて評価する。[1][2]
投与スケジュール例
以下は、Testosterone E/C 350mg/週とMasteron E 200mg/週にAnavar 25-50mg/dayを最後の4週だけ足す12週サイクル例。
| 週 | Testosterone E/C | Masteron E | Anavar | 投与間隔 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 350mg/w | 200mg/w | なし | E3.5D |
| 2 | 350mg/w | 200mg/w | なし | E3.5D |
| 3 | 350mg/w | 200mg/w | なし | E3.5D |
| 4 | 350mg/w | 200mg/w | なし | E3.5D |
| 5 | 350mg/w | 200mg/w | なし | E3.5D |
| 6 | 350mg/w | 200mg/w | なし | E3.5D |
| 7 | 350mg/w | 200mg/w | なし | E3.5D |
| 8 | 350mg/w | 200mg/w | なし | E3.5D |
| 9 | 350mg/w | 200mg/w | 25mg/day | E3.5D / 分1 |
| 10 | 350mg/w | 200mg/w | 25mg/day | E3.5D / 分1 |
| 11 | 350mg/w | 200mg/w | 25-50mg/day | E3.5D / 分1-2 |
| 12 | 350mg/w | 200mg/w | 25-50mg/day | E3.5D / 分1-2 |
Anavarの評価点は、体重増ではなく、同じ体重帯でのレップ維持、肩や腕の硬さ、血管感になる。
腰や脛のパンプで有酸素や脚トレが落ちる場合、用量を上げてもリコンプ全体の質は上がりにくい。
起こりやすい副作用
Anavarでは、HDL低下、LDL上昇、腰パンプ、脛パンプ、前腕パンプ、食欲低下、胃の重さが出ることがある。17αアルキル化経口AASなので、肝機能と脂質への負担も評価する。肝毒性が比較的軽く語られる場合でも、高用量や長期化では肝機能障害のリスクが残る。[3][4]
用意する錠剤の数
投与量と総Anavar量
| 1日量 | 期間 | 総Anavar量 |
|---|---|---|
| 25mg/day | 4w | 700mg |
| 40mg/day | 4w | 1120mg |
| 50mg/day | 4w | 1400mg |
| 30mg/day | 8w | 1680mg |
| 40mg/day | 8w | 2240mg |
基準は最後4週。8週まで伸ばす場合は、50mg/dayを固定するより30-40mg/dayで脂質、腰脛パンプ、食事量が保てるかを確認する。
用意する錠剤の数
4週サイクルに必要な錠数。表の錠数は総量を満たす最小数。
| 1日量 | 期間 | 総量 | 10mg錠 | 25mg錠 | 50mg錠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 25mg/day | 4w | 700mg | 70錠 | 28錠 | 14錠 |
| 50mg/day | 4w | 1400mg | 140錠 | 56錠 | 28錠 |
40mg/dayは10mg錠を前提にすると1日4錠、4週で112錠になる。25mg錠や50mg錠では半錠を使う場面が増えるため、用量の刻みが荒くなる。
一回ごとの服用量
50mg/dayでは、1日量を2回に割る。
| 1日量 | 1回で飲む | 2回に割る | 使いやすい錠剤 |
|---|---|---|---|
| 25mg/day | 25mg | 12.5mg + 12.5mg | 25mg錠、50mg錠 |
| 50mg/day | 50mg | 25mg + 25mg | 25mg錠、50mg錠 |
トレーニング前だけにまとめると出力は分かりやすいが、腰、脛、前腕のパンプも同じ時間帯に出やすい。
有酸素や脚トレが詰まる場合、用量を上げるより服用時間か期間を短くする方が合いやすい。
AI(アロマターゼ阻害剤)の準備・使用
Anavar自体はアロマ化しないため、AnavarのためにAIを増やす薬ではない。Testosteroneを土台にするためAIは準備するが、MasteronとAnavarを重ねた状態では低E2様の乾き、関節感、性欲低下も混ざる。
AI(アロマターゼ阻害剤)を投与するタイミング
乳首のかゆみや痛み、むくみ、血圧上昇がTestosterone側のE2症状として出た時点でAIを検討する。硬さやドライ感だけを理由にAIを増やすと、E2管理でいう低E2側の失敗になりやすい。
Anavarを外すタイミング
腰脛パンプで有酸素が落ちる、HDLが大きく下がる、食欲が落ちる、胃が重い場合、50mg/dayへ上げる場面ではない。Anavarでは、同じ体重帯でレップと見た目が残るかを評価する。
AI(アロマターゼ阻害剤)の選び方
Anavarを足す場合でも、AIの基本はアナストロゾール(アリミデックス)から考える。AIの薬剤差はAI(アロマターゼ阻害薬)の選び方で比較している。
出典
- Kicman AT. Pharmacology of anabolic steroids (British Journal of Pharmacology / 2008 / Overview) ↩
- DailyMed: OXANDROLONE tablet (FDA Label) (DailyMed / NLM / Overview) ↩
- LiverTox: Androgenic Steroids (NCBI Bookshelf / Overview) ↩
- The hypermetabolic response to burn injury and interventions to modify this response. Clin Plast Surg. 2009;36(4):583-596. (PubMed Central / Overview) ↩