MK-677はSARMではない。グレリン受容体作動薬としてGH/IGF-1側に働き、食欲、睡眠、水分、むくみ、眠気、血糖に出る周辺薬である。
体重が増えやすい薬だが、その中には水分、食事量、胃内容物がかなり混ざる。HGHの代替ではなく、食欲、睡眠、回復感、IGF-1上昇を狙う別物として見る。
実例では、初日に10mgを昼、さらに就寝前に20mg入れて合計30mgになり、深い睡眠と鮮明な夢が出ている。2日目は20mg就寝前、4日目は30mg就寝前で水分貯留、膝の違和感、首の張りが強まり、8日目に20mg就寝前へ戻すと水分がかなり軽くなっている。
20mg就寝前の8-12週型
10mgで始めて20mgへ上げる
| 週 | MK-677 | LGD-4033 | 主な変化 |
|---|---|---|---|
| 1 | 10mg就寝前 | なし、または固定 | 眠気、夢、空腹、朝のむくみ |
| 2-4 | 20mg就寝前 | 併用なら5mg固定 | 水分、首肩の張り、血糖、BP |
| 5-8 | 20mg就寝前 | 併用なら5-10mg | 食事量、手のしびれ、日中の眠気 |
| 9-12 | 10-20mg継続 | 継続時だけ | 血糖、腹囲、食欲暴走、体重 |
10mgで睡眠と食欲が十分に出るなら、20mgへ上げる必要は薄い。20mgで水分が管理できる人でも、30mgではむくみ、首肩の張り、だるさが前に出やすい。LGDと重ねると、張り、体重、水分、食欲が一気に混ざる。
朝分割より就寝前にまとめる
10mgを朝、10mgを就寝前に分けた例では、睡眠がやや浅くなり、20mg就寝前へ戻している。朝に飲むと日中の眠気が邪魔になる人がいる。夜にまとめると鮮明な夢と睡眠へ出やすいが、朝のむくみが強くなる人もいる。
臨床研究では25mgを就寝前に置いた時、REM睡眠と徐波睡眠の増加が報告されている。ボディメイク目的では、この睡眠体感と、朝のむくみ、日中の眠気、血糖を同じ表で見る必要がある。
MK-677で見える変化
食欲は人によって逆に出る
MK-677は強い空腹で語られやすいが、30mgでも食欲が下がった例がある。一方、10mgを就寝2時間前に3週続けた例では、最初に強い空腹、時々の手のしびれ、睡眠改善、軽いむくみが出て、そのむくみは後で落ち着いている。食欲目的なら、実際の摂取カロリーと腹囲が増えすぎないかを先に見る。
むくみと首肩の張り
30mgでは水分貯留が目立ち、膝の違和感、首の張り、puffy nipplesのような水分感が出ている。20mgへ落とすと水分がかなり軽くなっている。顔、手、指輪のきつさ、手根管様のしびれが出るなら、体重増を筋量として数えない。
血糖、BP、眠気
長期使用経験では、食事管理が甘いと太り、体液貯留でBPが跳ねることがある。10-25mgを使うなら、空腹時血糖、朝のBP、日中の眠気を同じ条件で残す。血糖が上がる人は、週5日オン/2日オフや低炭水化物日で調整する例もある。
LGDと重ねる時の見方
体重増の内訳が分かれにくい
LGD 5mg/dayにMK-677 10mg/dayを足すと、LGDの張り、MK-677の食欲、むくみ、睡眠変化が同時に出る。体重が増えても、筋量、水分、食事量の区別はつきにくい。
25-30mgでは眠気とむくみが主役になることがある
25-30mg/dayへ上げると、食欲より眠気、手のむくみ、だるさが邪魔になる場合がある。食事量を増やす目的なら、10mg/dayで十分な人もいる。LGD側の抑制とMK-677側の血糖悪化は別の問題として見る。
SARMsとの違い
AR系の抑制とは別物
Ostarine、LGD、RADのようなAR作動ではない。LH/FSH抑制の話と、MK-677の食欲、水分、血糖の話は分ける。
Cardarineとは逆方向
Cardarineは有酸素と持久力に出る。MK-677は食欲と水分に出る。減量中にはMK-677の食欲が邪魔になることがあり、増量中にはCardarineよりMK-677の食欲が効くことがある。
8-12週後の判断
20mgで食事量と血糖が釣り合うか
MK-677の結論は、体重が増えたかではない。10-20mg就寝前で食事量が増えるか、むくみと眠気が邪魔にならないか、空腹時血糖とBPが悪くならないかである。朝体重、ウエスト、手のむくみ、空腹時血糖、食事量を同時に見ないと、ただ水分と食事量が増えただけのサイクルになる。