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SARMsで性欲が落ちる理由

SARMsはAASより軽く見られやすいですが、性欲低下やEDの相談ではRAD-140、LGD-4033、Ostarine、S23が繰り返し出てきます。公開フォーラムの自己申告では、序盤だけ性欲が上がり、中盤以降に落ちる、PCT後も低libidoが残る、血液検査で低テストステロンが出る、といった流れが目立ちます。

これは「SARMsは必ず危険」という発生率の話ではありません。非ステロイド性AR作動薬でも、HPTA抑制と内因性テストステロン低下が起こり得るため、使用中の体感だけで安全性を判断しにくいという話です。SARMsの総論でも、テストステロン低下や脂質悪化などの有害事象が問題になります[1]


SARMsでは序盤の体感と後半の抑制がずれる

RAD-140やLGD-4033では、使用初期に活力や性欲が上がったように感じても、後半や終了後に性欲低下、ED、無気力が出ることがあります。外因性のAR刺激が残っている時期と、内因性LH・FSH・テストステロンが抑え込まれている時期がずれるためです。

AAS使用後の低ゴナドトロピン性性腺機能低下では、LH・FSH低下、内因性テストステロン低下、性機能低下、気分低下、不妊が報告されています[2][3]。SARMsでも同じ検査軸で、総テストステロン、遊離テストステロン、LH、FSH、E2を確認します。

薬剤別に出やすい失敗パターン

薬剤投稿で目立つ症状見るべき検査
RAD-140後半の性欲低下、PCT後の低libido、不安定な気分LH、FSH、総T、遊離T、E2
LGD-4033強い抑制感、低T、ED気味、無気力LH、FSH、総T、遊離T、SHBG
Ostarine軽い前提で始めた後の性欲低下、精巣萎縮感LH、FSH、総T、E2
S23性欲消失、強い低T感LH、FSH、総T、遊離T
YK-11抑制性への不安、test baseやenclomipheneでの補助相談LH、FSH、総T、E2

Ostarineは「初心者向け」「マイルド」と語られやすい成分ですが、軽い体感とHPTA抑制の弱さは同じ意味ではありません。S23は研究段階の文脈でも強い抑制が話題になりやすく、実使用では性機能の落差を警戒します[1]

Enclomipheneを入れても原因は消えない

SARMsでは、enclomipheneやSERMをtest base代わりに使う相談が増えています。SERMは視床下部・下垂体側でエストロゲンの負のフィードバックを弱め、LH・FSHを上げる方向に働きます[4][5]

ただし、SERMを使っていても、薬剤本体のAR刺激、E2の不足、SHBGの変化、睡眠不足、減量ストレスが残れば性機能は崩れます。PCT薬の選択はSERMとhCGの役割で分け、SARMs中の不調は「SERMを入れたか」ではなく、検査値と症状の組み合わせで見ます。

PCT後クラッシュは低Tだけではない

PCT後に性欲が戻らない場合、低テストステロンが最初の候補になります。一方で、E2が低すぎる、AIやドライ系併用で関節痛や気分低下が出ている、睡眠が壊れている、減量でエネルギー不足になっている、といった要素も重なります。

サイクル後の回復には個人差があり、長期の低テストステロンや精子形成障害が残る例も報告されています[6][7]。SARMsでも、PCT後に体感だけで追加薬を重ねるより、LH、FSH、総テストステロン、遊離テストステロン、E2を確認した方が原因に近づきます。

公開投稿リンク

以下は、2026-06-16時点で読めたReddit/フォーラム上の自己申告です。ガイノ、乳首感度、乳房肥大だけの投稿は除外しています。

出典

  1. NCBI Bookshelf: Selective Androgen Receptor Modulators (NCBI Bookshelf / Overview)
  2. Rahnema CD, et al. Anabolic steroid-induced hypogonadism: diagnosis and treatment. Fertility and Sterility. 2014;101(5):1271-1279. (DOI / Overview)
  3. Park HJ, et al. Anabolic steroid-induced hypogonadism. Transl Androl Urol. 2018. (PubMed Central / Overview)
  4. DailyMed: CLOMID - clomiphene citrate tablet (FDA Label) (DailyMed / NLM / Overview)
  5. PubChem: Enclomiphene (PubChem / NCBI / Overview)
  6. Kanayama G, et al. Prolonged hypogonadism in males following withdrawal from anabolic-androgenic steroids: an under-recognized problem. Addiction. 2015;110(5):823-831. (DOI / Overview)
  7. Solanki P, et al. Physical, psychological and biochemical recovery from anabolic steroid-induced hypogonadism. 2023. (PubMed Central / Overview)