テストステロン単独は、初心者向けの簡易版ではありません。E2、水分、血圧、肌、性欲、気分、睡眠、血液検査が一剤でどう動くかを確認する構成です。
この情報がないまま二剤目を足すと、マステロンで気分が変わったのか、プリモボランでE2が下がったのか、ナンドロロンで性機能が落ちたのかが判定しにくくなります。
テストステロン単独で起こる変化
体重、水分、血圧を週平均で記録する
テストステロンでは、食事量、筋グリコーゲン、水分、E2が重なって体重が増えます。起床後体重の週平均、ウエスト、顔のむくみ、指輪のきつさ、家庭血圧、安静時心拍数を同じ曜日で記録します。16週で20lb前後の体重増が出ても、終了後に5-8lb程度の水分・グリコーゲンが落ちることがあります。体重だけが増え、血圧とウエストも同時に上がるなら、筋量増加だけではなく水分と脂肪増加も入っています。
性欲、睡眠、気分の変化
性欲が上がる人もいれば、E2や睡眠の崩れで落ちる人もいます。テストステロン経験談では、血中テストステロン値が大きく変わっても体感がほとんど変わらず、睡眠や仕事のストレスの方が気分を左右したという報告もあります。気分の高揚、不安、易怒性、睡眠の浅さは、次回に刺激の強い薬剤を足す前に把握しておくべき反応です。タダラフィルで勃起だけを補うと、性欲低下、E2、睡眠、心理ストレスの問題が隠れやすくなります。
皮脂、ニキビ、脱毛の出方
顔、肩、背中のニキビ、頭皮のかゆみ、抜け毛はテストステロン単独でも出る。マステロン、ウィンストロール、アナバーなどのDHT系を後から足す場合、単独時点の肌と髪の反応がないと、追加薬の副作用を過小評価しやすい。
6週目の比較表
単独時と二剤目の差
| 項目 | 単独時の記録 | 二剤目で起こりやすい変化 |
|---|---|---|
| E2 | 採血値、むくみ、乳首、性欲、関節 | プリモボランやボルデノンで低E2側へ振れるか |
| 血圧 | 朝晩の家庭血圧、安静時心拍数 | アナドロール、ジアナボル、ボルデノンで上がる幅 |
| 肌 | 皮脂、顔面ニキビ、背中ニキビ | DHT系や経口AASで悪化する部位 |
| 性機能 | 性欲、勃起、射精感 | ナンドロロンやトレンボロンで落ちるか |
| 睡眠 | 入眠、夜間覚醒、発汗 | 19-norや高E2、低E2との切り分け |
二剤目の比較点
DHT系を足したときの変化
マステロンやウィンストロールを足すと、硬さ、髪、肌、関節、E2様症状が変わる。テストステロン単独時の水分感や気分が残っていれば、DHT系の追加で何が変わったかを分けやすい。DHT系で「ドライ」に見える変化は、見た目の改善だけでなく、関節痛、性欲低下、睡眠悪化、脱毛の早期サインにもなる。
19-norを足したときの変化
ナンドロロンやトレンボロンでは、性機能、メンタル、睡眠、発汗、息苦しさが問題になりやすくなります。テストステロン単独の性欲や気分を把握していないと、19-nor側の問題を見逃しやすくなります。単独時に性欲が安定していた人がNPPやデカン酸ナンドロロンで崩れたなら、テストステロン量より19-nor反応を先に疑えます。
プリモボランやボルデノンを足したときのE2低下
プリモボランやボルデノンは、テストステロンに足したときにE2を下げるような体感を作ることがあります。水分が抜け、見た目が硬くなった週でも、関節痛、性欲低下、気分低下、睡眠の浅さが同時に出るなら、低E2側の反応です。ボルデノンではCBC、血圧、息切れも同時に確認します。
終了後の回復確認
PCT後のLH/FSHと総テストステロン
オン中の数値だけではなく、PCT後にLH/FSH、総テストステロン、E2がどこまで戻るかが重要です。具体的な項目はPCT後・クルーズ移行後の血液検査に詳しい説明があります。テストステロン単独の値があると、次回に二剤目を足したときの変化が分かりやすくなります。
残った筋力と戻った水分
終了後に体重が落ちるのは珍しくありません。重要なのは、体重が落ちた後に主要種目の重量、レップ数、見た目、体調がどこまで維持されたかです。
追加薬を外した16週例
250mgを週2回にすると採血タイミングがそろいやすい
エナント酸テストステロンまたはシピオン酸テストステロンを500mg/週、250mgずつ週2回にすると、体重、水分、E2、血圧、皮脂、性欲の反応を一つの薬剤に紐づけやすくなります。初回ガイドでは週2回、3.5日ごとの注射で血中濃度の谷間がそろいやすく、採血も次回注射直前に合わせやすいと説明されています。ここでDHT系や経口剤を足さないため、乳首、むくみ、気分、睡眠の変化が追加薬で濁りません。
次回のプリモボラン・ボルデノン・NPP追加と比較できる
単独でE2が高く出た人がプリモボランやボルデノン(EQ)を足すと、低E2側へ振れたときの変化が分かります。二剤目の議論では、プリモボランやボルデノンはE2を下げる方向、デカン酸ナンドロロンやフェニルプロピオン酸ナンドロロン(NPP)はE2、プロゲステロン、プロラクチンの論点が増える方向として語られています。単独で性機能が安定していた人がNPPで崩れたなら、19-norの反応が疑えます。単独サイクルは弱い構成ではなく、2回目以降の比較表を作るための初回です。