TurinabolをTestosterone E/Cの終盤に足す場合のサイクル例。
ここではTestosterone E/C 500mg/週を16週、Turinabol 40-50mg/dayを最後の6週だけ入れるケースについて解説する。
サイクル概要
Testosterone E/C 500mg/週を16週入れ、Turinabol 40-50mg/dayを11-16週に重ねるサイクル。Testosteroneは週2回、Turinabolは1日1-2回に分けて服用する。
使用するAAS等
Turinabolは17αアルキル化されたテストステロン誘導体で、4位の塩素原子によりアロマターゼ変換を受けにくい。半減期は約16時間なので、1日量を1回でまとめることもできるが、パンプや胃の重さが出る場合は朝とトレーニング前に分ける。[1][2]
投与スケジュール例
以下は、Testosterone E/C 500mg/週にTurinabol 40-50mg/dayを最後の6週だけ足す16週サイクル例。
| 週 | Testosterone E/C | Turinabol | 投与間隔 |
|---|---|---|---|
| 1 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 2 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 3 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 4 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 5 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 6 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 7 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 8 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 9 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 10 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 11 | 500mg/w | 40mg/day | E3.5D / 分1-2 |
| 12 | 500mg/w | 40mg/day | E3.5D / 分1-2 |
| 13 | 500mg/w | 40-50mg/day | E3.5D / 分1-2 |
| 14 | 500mg/w | 40-50mg/day | E3.5D / 分1-2 |
| 15 | 500mg/w | 40-50mg/day | E3.5D / 分1-2 |
| 16 | 500mg/w | 40-50mg/day | E3.5D / 分1-2 |
TurinabolはDianabolほど水分と体重が派手に動きにくい。一方で、経口AASとして脂質と肝機能の負担は残る。
体重が動かないから増やすのではなく、レップ、パンプ、血圧、食欲、脂質の崩れ方で判断する。
起こりやすい副作用
Turinabolでは、HDL低下、LDL上昇、肝酵素上昇、胃の重さ、パンプ、血圧上昇、皮脂、ニキビが出ることがある。17αアルキル化経口AASなので、肝機能と脂質への負担も評価する。水分貯留が少なく見えることと、肝胆道系への負担が軽いことは別である。[3][1]
用意する錠剤の数
投与量と総Turinabol量
| 1日量 | 期間 | 総Turinabol量 |
|---|---|---|
| 40mg/day | 4w | 1120mg |
| 50mg/day | 4w | 1400mg |
| 40mg/day | 6w | 1680mg |
| 50mg/day | 6w | 2100mg |
基準は最後6週。40mg/dayを6週で1680mg、50mg/dayを6週で2100mgになる。
50mg/dayで体重が大きく動かなくても、経口AASとしての脂質と肝機能の負担は積み上がる。
用意する錠剤の数
6週サイクルに必要な錠数。表の錠数は総量を満たす最小数。
| 1日量 | 期間 | 総量 | 10mg錠 | 20mg錠 |
|---|---|---|---|---|
| 40mg/day | 6w | 1680mg | 168錠 | 84錠 |
| 50mg/day | 6w | 2100mg | 210錠 | 105錠 |
40mg/dayは10mg錠または20mg錠が組みやすい。25mg錠は50mg/dayなら2錠で組めるが、40mg/dayでは細かい分割が必要になりやすい。
一回ごとの服用量
Turinabolは1日量を1-2回に割る。
| 1日量 | 1回で飲む | 2回に割る | 使いやすい錠剤 |
|---|---|---|---|
| 40mg/day | 40mg | 20mg + 20mg | 10mg錠、20mg錠 |
| 50mg/day | 50mg | 25mg + 25mg | 10mg錠、25mg錠 |
1回でまとめると楽だが、パンプや胃の重さが同じ時間帯に出やすい。
朝とトレーニング前に割る場合も、血圧、食欲、睡眠への影響を同じ条件で評価する。
AI(アロマターゼ阻害剤)の準備・使用
Turinabol自体はアロマ化しないため、TurinabolのためにAIを増やす薬ではない。Testosteroneを土台にするためAIは準備するが、Turinabol中のパンプや脂質悪化を高E2だけに寄せない。
AI(アロマターゼ阻害剤)を投与するタイミング
乳首のかゆみや痛み、むくみ、血圧上昇がTestosterone側のE2症状として出た時点でAIを検討する。Turinabolを足しても水分貯留が目立たない場合、E2管理でいう低E2側も疑う。
Turinabolを外すタイミング
50mg/dayで血圧が上がる、胃が重い、食欲が落ちる、尿色が濃い、かゆみが出る場合、増量ではなくTurinabolを外す判断になる。体重の派手さより、抜いた後にレップや重量がどれだけ残るかで評価する。
AI(アロマターゼ阻害剤)の選び方
Turinabolを足す場合でも、AIの基本はアナストロゾール(アリミデックス)から考える。AIの薬剤差はAI(アロマターゼ阻害薬)の選び方で比較している。
出典
- Kicman AT. Pharmacology of anabolic steroids (British Journal of Pharmacology / 2008 / Overview) ↩
- Sobolevsky T, Rodchenkov G. Detection and mass spectrometric characterization of novel long-term dehydrochloromethyltestosterone metabolites in human urine. J Steroid Biochem Mol Biol. 2012;128(3-5):121-127. (DOI / Overview) ↩
- LiverTox: Androgenic Steroids (NCBI Bookshelf / Overview) ↩