エストラジオールは、主要なエストロゲンの一つです。女性では卵巣機能、月経周期、骨、乳腺などに深く関わりますが、男性でも生理的に存在し、骨、脂質代謝、性機能、乳腺組織、視床下部・下垂体へのフィードバックに関わります。[1][2]
男性におけるエストラジオールの多くは、アンドロゲンからのアロマターゼ変換で作られます。
生成
エストラジオールは、主にアロマターゼによりアンドロゲンから生成されます。[3]
| 基質 | 酵素 | 生成物 |
|---|---|---|
| テストステロン | アロマターゼ | エストラジオール |
| アンドロステンジオン | アロマターゼ | エストロン |
エストロンはさらにエストラジオールと相互変換されます。生成量は、基質となるアンドロゲン量と、組織ごとのアロマターゼ発現に影響されます。
受容体
エストラジオールは、エストロゲン受容体を介して作用します。主な受容体にはERαとERβがあります。これらは核内受容体として遺伝子発現を調節し、組織によって異なる作用を示します。[1]
エストロゲン作用は、生殖器官だけに限られません。骨、脂質代謝、血管、中枢神経系、乳腺、性腺軸にも関係します。
男性での役割
男性においてもエストラジオールは生理作用を持つホルモンです。骨密度、性腺刺激ホルモンのフィードバック、性機能、乳腺組織、脂質代謝などに関わります。
このため、エストラジオールは女性だけに存在するホルモンではありません。テストステロンからエストラジオールへの変換は、男性の内分泌機能にも含まれます。
低値と高値
エストラジオールは、低すぎても高すぎても関連します。男性では、低エストラジオールは骨密度低下などと関連し、高エストラジオールは乳腺組織の増殖などと関連します。
濃度の解釈には、測定法、SHBG、総テストステロン、体脂肪量、薬剤、年齢、症状が関与します。
出典
- Endotext: Estrogens and Estrogen Receptors (Endotext / NCBI Bookshelf / Overview) ↩
- Finkelstein JS, et al. Gonadal steroids and body composition, strength, and sexual function in men. New England Journal of Medicine. 2013;369(11):1011-1022. (DOI / Overview) ↩
- Endotext: Androgen Physiology, Pharmacology, Use and Misuse (Endotext / NCBI Bookshelf / Overview) ↩
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