SARMs製品表示と流通

未承認薬

FDAは、SARMsが栄養補助食品や「研究用」として販売されることがあっても、米国では未承認薬であり、サプリメントや医薬品として合法的に販売できないと説明しています。[1]
未承認薬は、FDAによる安全性・有効性の審査を受けていません。[1]

このため、製品ページやラベル上の「SARM」「research use only」「not for human consumption」という表示は、承認薬であることを意味しません。
表示名は、実際の成分、含有量、混入物を保証するものでもありません。

ラベル不一致

2017年のJAMA調査では、インターネット上でSARMとして販売されていた44製品が分析されました。[2]
そのうち、1種類以上のSARMを含んでいた製品は23件(52%)でした。[2]

同調査では、17件(39%)が別の未承認薬を含み、4件(9%)では有効成分が検出されず、11件(25%)ではラベルにない物質が含まれていました。[2]
ラベル記載量と分析値が一致したのは18件(41%)でした。[2]

SARMsとして売られる非SARM

同調査では、イバモレリン(MK-677)、GW501516、SR9009など、ARを作用点にしない成分もSARM製品の文脈で検出されました。[2]
USADAも、SR9009、MK-677、GW501516などがSARMsとして販売されることがあると整理しています。[3]

分類上は、MK-677はグレリン受容体とGH/IGF-1系、GW501516はPPARδ、SR9009はRev-Erbに関係します。
ARを作用点にしないため、SARMsとは別のPEDとして扱います。

競技者の扱い

WADA禁止表では、SARMsはS1.2のその他のアナボリック薬に含まれ、競技会時・競技会外ともに禁止されます。[4]
WADAの例示には、andarine、enobosarm(ostarine)、LGD-4033(ligandrol)、RAD140、S-23、YK-11が含まれます。[4]

ラベル不一致がある製品では、表示名だけで競技規則上のリスクを判断できません。[2]
サプリメント表示や研究用表示であっても、禁止物質や未承認薬が含まれる可能性があります。[1][2]

出典

  1. FDA. FDA warns against use of SARMs among teens, young adults. (fda.gov / 2023 / Overview)
  2. Van Wagoner RM, et al. Chemical Composition and Labeling of Substances Marketed as Selective Androgen Receptor Modulators and Sold via the Internet. JAMA. 2017. (jamanetwork.com / Overview)
  3. USADA: Selective Androgen Receptor Modulators (SARMs) (usada.org / Overview)
  4. World Anti-Doping Agency: 2026 Prohibited List (World Anti-Doping Agency / Overview)
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