メチルテストステロン(メタンドレン)
メチルテストステロン(Methyltestosterone)は、テストステロンをC-17αアルキル化した経口アナボリックステロイドです。1935年に開発された最初期の経口アンドロゲンの一つですが、強い肝毒性とエストロゲン性のため、現在では医療現場では時代遅れと見なされています。
概要と歴史
- 開発年:1935年
- 構造的特徴:テストステロンの17α位にメチル基を持ち、経口摂取を可能にしている
- 剤形:経口錠剤、舌下錠(Linguets)
- 医療用途:男性ホルモン補充療法、停留精巣、女性の更年期障害
- 現状:多くの医療機関で肝毒性のため obsolete と見なされているが、一部の市場では依然として入手可能
薬理学的特性
- 投与方法:経口
- C-17αアルキル化:あり(経口活性のため)
- エストロゲン性:高い(17α-メチルエストラジオールへのアロマターゼ変換)
- アンドロゲン性:中程度
効果
メチルテストステロンは、以下の効果が期待できます:
- 筋力の向上:アンドロゲン作用によるトレーニング強度の向上
- 筋肉量の増加:中程度の同化作用
- 攻撃性の向上:強いアンドロゲン作用による心理的効果
- リビドーの向上:性欲増進効果
副作用と対策
| 副作用 | リスク | 対策 |
|---|---|---|
| エストロゲン性 | 高い | 女性化乳房、水分貯留。AIまたはSERMでの対策が必要 |
| アンドロゲン性 | 中程度 | 油性肌、ニキビ、体毛の増加、脱毛 |
| 肝毒性 | 高い(C-17αアルキル化) | サイクルは6〜8週間以内。肝臓サプリの併用を強く推奨 |
| 心血管系 | HDL大幅低下、LDL上昇 | オメガ3脂肪酸、定期的な血液検査 |
| テストステロン抑制 | 強い | PCTが必要 |
投与量
男性
| 目的 | 用量 | サイクル期間 |
|---|---|---|
| 臨床的 | 10〜40mg/日 | 医師の指示に従う |
| 筋肉増強 | 10〜50mg/日 | 6〜8週間 |
まとめ
メチルテストステロンは、最初期に開発された経口アンドロゲンであり、強力なエストロゲン性と肝毒性のため、現代ではほとんど使用されていません。より安全で効果的な代替手段(テストステロンエナント酸やシプロン酸など)が広く利用可能であるため、これらの選択肢を検討すべきです。
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