ミボレロン(チェックドロップス)
ミボレロン(Mibolerone / Cheque Drops)は、ナンドロロンの7,17-ジメチル化誘導体で、極めて強力な経口アナボリックステロイドです。マイクログラム単位で効果を発揮する強力さを持ち、獣医用として開発されました。体脂肪の低い状態での筋硬度向上に使用されますが、その毒性から現在は入手が非常に困難です。
概要と歴史
- 開発元:Upjohn社
- 開発年:1960年代
- 構造的特徴:7α-メチル基(5αリダクターゼ耐性)、17α-メチル基(経口活性)
- 元来の用途:犬の発情周期抑制(獣医用)
- 特徴:ミリグラムではなくマイクログラム単位で効果を発揮する超強力ステロイド
- 現状:市販の医薬品としては存在せず。一部の専門調剤またはブラックマーケットでのみ入手可能
薬理学的特性
- 投与方法:経口(液体ドロップ)
- C-17αアルキル化:あり
- エストロゲン性:高い(7,17-ジメチルエストラジオールへの変換)
- プロゲスチン活性:強い
- アンドロゲン性:非常に高い
効果
ミボレロンは、以下の効果が期待できます:
- 筋硬度の向上:水分貯留がない状態での筋肉密度向上
- 血管浮き出し:皮下脂肪が少ない状態での血管の視認性向上
- 攻撃性の向上:非常に強いアンドロゲン作用
副作用と対策
| 副作用 | リスク | 対策 |
|---|---|---|
| エストロゲン性 | 高い | 女性化乳房、水分貯留。AIでの対策が必要 |
| プロゲスチン活性 | 強い | プロゲステロン受容体結合による副作用 |
| アンドロゲン性 | 非常に高い | 油性肌、ニキビ、体毛の増加、脱毛。女性の男性化 |
| 肝毒性 | 非常に高い | C-17αアルキル化化合物。6〜8週間以内に制限 |
| 心血管系 | HDL大幅低下 | 強力な脂質プロファイルへの悪影響 |
| テストステロン抑制 | 強い | PCTが必要 |
投与量
男性
| 目的 | 用量 | サイクル期間 |
|---|---|---|
| 筋肉増強 | 200〜500mcg/日 | 4〜6週間以内 |
女性
非常に強い男性化作用のため、女性の使用は禁忌です。
まとめ
ミボレロンは、異常なまでの強力さを持つ経口ステロイドで、効果発現にマイクログラム単位の用量で済むことが特徴です。しかし、そのエストロゲン性、肝毒性、アンドロゲン性の高さから、最も危険なステロイドの一つとされています。現在は市販品が存在せず、実質的に使用は不可能です。
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