骨と性ステロイド

骨は、性ステロイドの影響を受ける組織です。アンドロゲンとエストロゲンは、骨密度、骨形成、骨吸収、成長板、骨格の発達に関わります。

男性の骨代謝でも、テストステロンだけでなくエストラジオールが重要です。

骨リモデリング

骨は静的な構造ではなく、常にリモデリングされています。骨形成を担う骨芽細胞と、骨吸収を担う破骨細胞のバランスにより、骨量と骨構造が維持されます。

性ステロイドは、この骨形成と骨吸収の調節に関与します。

アンドロゲン作用

アンドロゲンは、骨格の発達、筋量、力学的負荷、骨形成に関係します。テストステロンはアンドロゲン受容体を介して骨に作用し、骨格筋量や身体活動を通じて間接的にも骨に影響します。

エストラジオール作用

男性においても、エストラジオールは骨密度維持に重要です。テストステロンはアロマターゼによりエストラジオールへ変換されるため、男性の骨代謝はアンドロゲン作用とエストロゲン作用の両方を含みます。

アロマターゼ欠損やエストロゲン受容体異常の症例からも、男性骨格におけるエストロゲン作用の重要性が示されています。

成長板

思春期の成長では、性ステロイドが成長スパートと成長板閉鎖に関わります。エストラジオールは成長板の成熟・閉鎖に重要です。

このため、エストロゲン作用は単に「女性性」に関わる作用ではなく、男性の骨格発達にも関係します。

骨密度と検査

骨密度はDXAなどで評価されます。骨代謝は、性ステロイド、年齢、栄養、ビタミンD、カルシウム、運動、甲状腺ホルモン、グルココルチコイド、疾患などの影響を受けます。

更新: / 作成: