Hydrochlorothiazide

Hydrochlorothiazide(HCTZ)は、サイアザイド系利尿剤です。利尿薬として水分・電解質を動かすだけでなく、PED文脈では体重調整やドーピング検査の隠蔽薬リスクと結びつくため、WADA S5の文脈で扱います。[1][2][3]

基本情報

項目内容
分類サイアザイド系利尿剤
作用点遠位尿細管のナトリウム再吸収
投与経路経口
PED分類利尿剤
WADAS5

特徴

HCTZはフロセミドのようなループ利尿剤とは作用部位が異なり、急激な水抜きというより、持続的なナトリウム・水分排泄の文脈で見ます。サイアザイド系では、カリウム、ナトリウム、尿酸、血糖が評価対象になります。[2]

PED/コンテスト文脈では、利尿剤は「水分を抜く薬」として雑に扱われがちですが、実際には電解質異常、腎血流低下、血圧低下、代謝指標の悪化を同時に見ます。HCTZはループ利尿剤より穏やかに語られることがありますが、低リスクという意味ではありません。[2]

リスク

項目内容
電解質低カリウム血症、低ナトリウム血症。[2]
血糖高血糖・耐糖能悪化が評価対象になる。[2]
尿酸高尿酸血症や痛風リスクを見落とさない。[2]
腎機能脱水や循環血液量低下の文脈で腎機能悪化を起こしやすい。[2]
競技規制WADA禁止表では利尿薬・隠蔽薬としてS5に分類される。[3]

見るべき指標

HCTZを含む利尿剤では、体重変化だけでは評価できません。血圧、心拍、Na/K/Cl、クレアチニン/eGFR、尿酸、血糖を同時に見ます。コンテスト前の短期使用でも、電解質と腎機能の崩れが先に問題になります。[2]

出典

  1. PubChem: Hydrochlorothiazide (PubChem / NCBI / Overview)
  2. StatPearls: Therapeutic Uses of Diuretic Agents. (NCBI Bookshelf / Overview)
  3. World Anti-Doping Agency: 2026 Prohibited List (World Anti-Doping Agency / Overview)
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