WADA禁止表では、PEDに相当する薬剤は複数カテゴリに分類されます。AASやSARMsはS1に含まれますが、AAS・SARMs以外のPEDはS2、S3、S4、S5、S6、S0などに分散します。[1]
主なカテゴリ
| WADA区分 | 内容 | 代表例 |
|---|---|---|
| S0 | 未承認物質 | 臨床承認されていない薬剤・研究化合物 |
| S2 | ペプチドホルモン、成長因子、関連物質 | EPO、GH、GHRH、GHRP、IGF-1 |
| S3 | β2作動薬 | Clenbuterolなど |
| S4 | ホルモン・代謝調整薬 | GW501516、SR9009、インスリン、アロマターゼ阻害薬、SERMsなど |
| S5 | 利尿剤・隠蔽薬 | Furosemide、Hydrochlorothiazide、Spironolactoneなど |
| S6 | 興奮薬 | 一部の中枢刺激薬 |
PED分類との違い
PED分類は、作用点・用途・流通文脈による整理です。WADA分類は、競技禁止規則上の分類です。両者は完全には一致しません。
たとえば、GH系薬剤はPED分類では成長ホルモン系、WADA分類ではS2です。GW501516やSR9009はPED分類では代謝調整系、WADA分類ではホルモン・代謝調整薬に置かれます。利尿剤はPED分類では計量・水分操作に関わる薬剤、WADA分類ではS5です。
出典
- World Anti-Doping Agency. The Prohibited List. (World Anti-Doping Agency / Overview) ↩
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